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元立行司 三十一代・木村庄之助さん*軍配五十年* その7



その6 のつづきです。 この回で終了です。


元立行司 三十一代・木村庄之助さん

*15*軍配五十年*庄之助襲名*結びの一番 仕切る喜び
*16*軍配五十年*気迫の朝青龍*ウルフと重なる面構え




(庄之助さんの夢)
博物館に保管されている、ヒゲの伊之助さんの大切な軍配を使用しさばく事。
その軍配は芸術性も高く、伊之助からも「この軍配だけは、特に大切に扱うように」と言われていた品。32代目式守伊之助として土俵に上がっていた、2002年初場所に実現するのですが…。

2日目に事件が!
土俵下の控えにいたとき、土俵から栃東と海鵬がもつれるように、私の上に落ちてきたのです。必死に左に身をかわし、軍配を守りました。力士が直撃することはありませんでしたが、体の振動が軍配に伝わって、青貝の細工が飛び散ったのです。

しまった!と思ったものの、土俵に上がってさばかなくてはなりません。溜まりいたお客さんに拾ってください、と頼んだそうです。お客さんは四散した青貝を丁寧に拾い集めてくれていて、専門家に依頼し修復できたそうです。2日間だけでしたが夢を果たせたと、満足されてるご様子です。


当時の映像を見てみました。
初日:「琴光喜vs武双山」「魁皇vs旭天鵬」この2つの取組みは無事に終了します。

2日目:栃東vs海鵬
栃東が新大関として迎えた初場所でした。立ち合い頭から突っ込む栃東に対し、海鵬が左に動き後退。海鵬は栃東の頭を抱えるようにして引き、栃東はそのまま前進して寄り倒し。アナウンサーは刈屋さん行司は、木村咸喬でした。

向正面中央に控えていた庄之助さん(当時32代目式守伊之助)は、木村咸喬の影になって一瞬見えなかった感じがします。木村咸喬が動いて力士2人の様子が見えた時には、時すでに遅し。2人が土俵下に落ちてきて、海鵬の足が庄之助さんの右手に激突しています。庄之助さんは体を左に向け、本当に軍配を守っておれれました。右足まで空に向いてましたし…。

ただ映像を見る限り、そんな一大事になっているとは想像もつきません。豪快に海鵬の足がぶつかっている感じでもないのです。でも壊れてしまったんですね…。
この後、「千代大海vs朝青龍」「闘牙vs武双山」の2番をさばき、結びの一番「武蔵丸vs玉乃島」は向正面中央、西よりに控えるのですが…。

立ち合いから右差しを狙った武蔵丸に対し、圧力負けして向正面側に後退した玉乃島。また向正面に倒れこむのか!とも見える角度。土俵下の庄之助さん(当時32代目式守伊之助)も、敏速に反応して、左に動こうとの体勢をされていました。対象的なのはその隣で審判をしていた親方。不動。庄之助さんのビクビク度が伺えます。裏話を知って、取組みを見直すと、また違う物が見えてきたりします。



差し違い
三役格以下は、特におとがめなしですが、立行司は審判部長に伴われて、理事長に「進退伺」を出します。形式的なことで、実際に辞めることはありませんが、北の湖理事長に会うのは気が重かったですね。

三役格以下はおとがめなしとは知りませんでした。
「差し違」と「差し違」。どっちで表記するのが正しいのでしょうか?



庄之助は、横綱とともに土俵に上がり、結びの一番だけをさばきます。緊張もしますが、結びの一番の口上を述べるときの晴れ晴れしさは、何とも言えない喜びです。

これはもう、立行司にしかわからない喜びでしょう。
庄之助を襲名後は、朝青龍の一人横綱が続き、朝青龍の途中休場以外は、定年まで朝青龍の土俵だけを務めた事になります。



庄之助の仕事
庄之助には、結びの一番のさばきのほか、本場所前に土俵を清め場所の安全を祈る「土俵祭り」の神事の神主、横綱土俵入りの先導役、新しい部屋の土俵開き、そして引退興行の断髪式の介添え役などがあります。

林真理子のエッセーに、庄之助さんは本場所で結びの一番をさばく他、何をしているんだろう?なんてのがありましたが…。実は私も知りたいのです。未だによくわかりません。「庄之助の1日」を特集して頂きたいです。



朝青龍について
一時、横綱の品格うんぬんを騒がれましたが、モンゴルと風習も違うし、まだ若いんですよ。周囲が言えば言うだけ、意固地になりますからね。最近は、言動も横綱らしくなってきたし、懸賞金も右手で受け取るように変わってきたじゃありませんか。

私が知りたかった事が少々触れられています。

懸賞をどちらの手で受け取るか…。言い出したのは内舘さんですよね?確かに細かい話です。ただ私的には、煩く言う人がいることも大切だと思っていましたし、内舘さんだけが悪者になるのもどうなのか?と思っていました。

彼女の意見に対して「どちらの手で受け取るかの決まりはない」とよく言われていましたが、私はそんな決まりごとよりも、渡す行司さんはどんな印象を持っておられるのか、それが凄く知りたかったのです。「決まっていることではないなら、どちらでも良いじゃないか」なんて話だと、「変化はルールでダメだと言っているわけではないので、変化してもいいではないか!」と同じだと思っていました。

つまり、決まりごとじゃないから良い悪いではなくて、渡している行司さんはどのように感じておられるのか?その部分にとても興味がありました。行司さんはどう思っていたのか?凄く知りたかったのです。

この連載で、朝青龍の事を語った庄之助さんがこの件を持ち出したという事は、やはりそれなりの関心事だったのだと思われます。「右手で受け取るように変わってきた」とコメントされるという事は、少なくとも、左手で受け取る事に対しての違和感は感じておられたのだと思います。でなかければ、この話を持ち出さないでしょうし、「左手で受け取っても良い」ともコメントされたかもしれません。



貴乃花についても載っていました。引退相撲の事。
横綱土俵入りの露払いと太刀持ちが、想像していた2人ではなかった事と…。
あの人気横綱の断髪に、はさみを入れたのがわずか五、六十人とあまりの少なさに驚きました。

確かに…。
この時点で既に後援会やタニマチとは、関係を持ち続けたくなかったのでしょうか?謎。



行司は勝負は見ても、相撲は見ません。これからはゆっくりと大相撲を楽しみたいと思っています。

サンデースポーツでも同じようなことをコメントされておられましたが、深い言葉で終了です。

師匠の伊之助さんの話がとても多い連載でしたが、それほど師匠を尊敬し、最後の弟子である事を誇りに想い、学んだ事も多かったのだろうと想像します。そして、有名な師匠に恥じる事無く、立派に行司人生を終えられた庄之助さん。素晴らしいなぁ~!と思いました。

今は相撲を楽しいで見ておられる事と思います。
あっ、でも職業病で足元ばかり見てしまうのでしょうか?


凄く長い連載だったのですが、きっともっと沢山、面白い話を知っておられるのだろうなと感じさせるものが行間にありました。相撲の本を出版して頂きたいなぁ~!と私的には思います。「相撲の生き字引」のような方なのではないかと、連載を読み終えて思いました。











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Re:滑稽本さん

滑稽本さん

こんばんは。そちらのブログネタには持って来いのイベントじゃないのかな?なんて思っていたのですが…。(笑)私的にはマラソンありだと思うんですけど、もっと早くから始めたら良いのにって思いました。私がここに来る前に住んでいたオーストラリアでも年に一度マラソンがあって、そのまんま東とかその他もろもろも走りに来ていたんですが、凄く朝早くから始まっていました…。



東京マラソン

自宅でゆっくりしてました(爆

興味無いし(ぉ





ニュース見る限り、あっちもこっちも交通規制してたみたいで、一般道は壊滅だったっぽい(汗

ま、高速と地下鉄があるから問題無いんでしょうけれど。

Re:amanogawaさん

amanogawaさん

こんにちは。

場所が終わってから、ずっと連載をたらたら書いてしまっていたので、もしかしたら読んでおられる方々はそろそろ退屈になってきてはいないかと、心配していましたが、楽しかったとおっしゃってくださり、ホッとしています。



>才能のある人



ちょっとまった。これは私の事でしょうか?もしそうだとしたら、それはもう褒めすぎです。私は、自分が興味があるところに対してしか知識が無く、興味がない事はたとえ相撲の話でも、右から左だったりします。なので、連載を読んでいても、普通の人なら気にもならないところが、私はどうしてもわからない、気になる等になってしまって、変なところに反応して感動したりしていました。知識の無さが、逆に深さを出したのかもしれないです。(笑)楽しんで頂けただけで私は満足です。





Re:滑稽本さん

滑稽本さん

こんにちは。東京マラソンどうですか?(笑)



>一番近くで相撲を見てる



これって考えようによっては、凄い事ですよね。親方衆より間近でみているわけですから…。そして現役力士より、土俵人生が長いわけですから、それはもう色々な話をご存知かと思います。だからこそ、話が深かったりします。



印象に残っている話はいろいろありますが、学生力士の態度が気に入らないと怒っておられた庄之助さんと、一番強い力士は誰かと聞かれて、28人の横綱から大鵬さんと初代若乃花を選んだことが、今でもなにやら考えさせられます。朝青龍がこんなに勝ち続けていても、庄之助さんには強いとは映っていない。その理由は何なのか…。すーぅごく、聞いてみたいのです。







Re:元立行司 三十一代・木村庄之助さん*軍配五十年* その7(02/16)

とても楽しく読ませていただきました。

庄之助さんの言葉をGacktohさんが読み解いて

いくというのは、それ自体贅沢なエンターテインメ

ントだなあ と思いました。才能のある人の手に

かかると、何気ない言葉もこんなに深く味わって

読めるものなんですね....。ありがとうございました。

うーん

立行司の結びの触れを静かに聞いて、両力士が塩を撒いて、客がわーっと沸いて。

今なら、(調子が良い時の)栃東とか、(病み上がりじゃない)白鵬・稀勢の里なんかが上がってくると凄い事になりますよね。

そしてその後の懸賞の本数で更にまたわーっとなって。



庄之助の結びの触れからの一連の流れが好きなんだよなー





>行司は勝負は見ても、相撲は見ません。

土俵生活半世紀、一番近くで相撲を見てる筈なのに、相撲は見れないんですねぇ。

深いなぁ
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Author:Gacktoh

「OMUSHO」は「OHSUMO」を逆から書いた文字列です。大相撲観戦記事を中心に更新しています。http://plaza.rakuten.co.jp/gacktoh/ のミラーサイトです。

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